【剣盾S31 最終40位/R2010】空亡ネクロダイナ
どそです。
今回人生初となるレート2000↑を達成すると同時に初の最終2桁を獲得することができました!
その際に使用していた構築の記事を作成致しましたので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
よく〈ダイナネクロ〉と称している方が多い印象を受けますが、個人的な好みを重視して〈ネクロダイナ〉と表記することに致します。
ダイナネクロ警察は回れ右をしてください!
【レンタル】
ご自由にお使いください。
【成績】
TN どそ 最終40位 最高&最終レート2010
【構築経緯】
❶
ザシアンに対して後投げが効く禁止伝説を軸にして構築を組みたいと考え、現ルールで使い慣れている『日食ネクロズマ』を選択した。(以下、ネクロズマと称する)
❷
これまで禁止伝説ポケモンに厚い選出をする一方で一般のポケモンの方にまで手が回らないケースが多く、今回はそんな一般ポケモンに対して幅広く対応できる構築を目指し、選出択を減らそうと考えた。
そうした考えのもと相方を模索する中から、様々な一般ポケモンに対して強く、『こだわりメガネ』を持たせることで多くの相手に上から瞬間的に超火力を押し付けられる『ムゲンダイナ』に興味を持ち、実際の使用感も良かったことから継続して運用していった。
❸
この並びが強烈に誘うテッカグヤに対して明確に強く、ランドロスを意識した地面タイプの一貫切りを兼ねられ、ダイマックスアタッカーとして動かすことで相手の〈イベルタル+ザシアンorネクロズマ〉や〈ホウオウ+ナットレイ〉を筆頭に様々な並びに刺していける『サンダー』の採用を決定。
❹
自身が勉強を兼ねて〈ザシアン+カイオーガ〉に触れつつこれらの2体を選出していた際に、相手の〈HB日食ネクロズマ+カイオーガ受け〉の並びを相手取るのが厳しいと感じ、この要素を自身の構築に組み込んで上記の並びに対して強く出ようと考えた。ムゲンダイナはアタッカーでの採用となるので新たに受け駒を採用するわけだが、今回は水タイプが無効という耐性によって相手のカイオーガから安定択を喪失させる働きを評価し、『トリトドン』を選択した。
❺
構築全体で火力面が特殊に寄っており、相手のラッキーによる詰みを防止する為に高火力物理アタッカーの採用が望ましいと感じた。悪ウーラオスやエースバーンといった様々なポケモンを試した中、最終的にはシーズン終盤に増加したイベルタル軸に対して強く出られる性能を持ち、『きあいのタスキ』を盾に多くの禁止伝説と殴り合える『ガラルヒヒダルマ』を採用した。(以下、ヒヒダルマと称する)
❻
黒バドレックスの対策が必要不可欠であり、そうして白羽の矢が立ったのはゴーストタイプの一貫切りを兼ねられ、『トリックルーム』による切り返しが強力な『ポリゴン2』。有象無象の一般ポケモンに対して幅広く対応を効かせられる点も採用の決め手となった。
以上の6体で構築が完成した。
【コンセプト】
★ 対面的に動ける要素を取り入れたサイクル構築
★ 状況に応じて最善の崩し、詰ませの手段を選択する
【個別紹介】
日食ネクロズマ
現ルールの相棒枠。
様々な型を試したが、その中から圧倒的な対応力の高さに魅力を感じた『じゃくてんほけん』と『コスモパワー』を搭載した型に落ち着いた。火力アップアイテムを持たないホウオウに対して居座り可能となったり、苦手なイベルタルや黒バドレックスの攻撃を耐え、返しの攻撃で倒すといった選択を取りやすい。積んでいない状態でもダイマックスで不利対面を覆せるのが強かった。
こちらのムゲンダイナが相手のザシアンに『ダイマックスほう』を無効化された際や、メタモンにコピーされた際の引き先になれる。稀に『きあいのタスキ』を持った個体がそのまま突っ込んで『かえんほうしゃ』を押してくる場合がある。要注意。
急所や状態異常による負け筋が付き纏う点や、ラッキーの後投げが成立してしまうといった難点がある為、流れが悪い時は本当に凄まじい事が起こる。😇
長らく使っているという事もあり、今シーズン序盤に念願の色違いをゲットした。ムゲンダイナと色合いがマッチしており、とてもカッコいい。
ムゲンダイナ
耐久型での採用も視野に入るが、前述したネクロズマとの役割を分ける他、2体の並びに一貫しているランドロスを誘って倒すべくアタッカーでの採用に至った。
この並びで結果を残したムゲンダイナは耐久に寄せた型が多く、ムゲンダイナ特有の〈型の匿名性〉と併せて相手に型の誤認を誘う狙いがあった。耐久型と見誤った相手を一撃で落とすのは爽快である。
この型では珍しいであろう『どくびし』の搭載理由は、攻撃技のみの構成ではラッキー、ハピナスに負荷をかけられない問題を嫌った為である。これによってサイクルの中でムゲンダイナやサンダーでの突破が実現可能となり、受け系統を崩すひとつの手段として用いていた。技を拘っている都合により頻繁に撒けるわけではなかったが、隙を見て1回でも撒くことで想定外の削りを与えられる。逆も然り、『どくびし』を見せた後に超火力を押し付ける動きも面白い。
『どくどく』ではない理由としては、どの対面でも最低1回の選択で負荷をかけられる他、『しぜんかいふく』で治る度に撒き直す手間を排除すべきだと判断した為。受け系統が相手であれば2回撒く暇はそれなりにある。
汎用性を落とすことなく2通りの崩す手段を用意できるので、是非一度試してみてほしい。もしも既に使っている型がいらっしゃったらごめんなさい。
サンダー
最強ポケモン。
第二の軸と言っても良いほど高いパワーを保有しているが、どちらかといえば補完的な役割を持って加入している。通りが良い構築に対しては積極的に選出し、圧巻の強さを見せてくれた。
先発でダイマックスを切って攻めていく展開も可能だが、基本的には後発から通す機会が多く、終盤の詰め筋として機能していた。
前述したムゲンダイナの『どくびし』を絡めた動きで受けを崩す際にも選出する機会があり、そのまま全抜きを狙う、もしくは削りを入れた後に『はねやすめ』でTODを行っていた。
トリトドン
『ぜったいれいど』は避けることで対策とする。
どうしてもカイオーガに何度も圧をかけられてしまうが、『あくび』で試行回数を抑えたり、時にはダイマックスを切ったりと、なるべく運負けのリスクを最小限に抑えるよう心掛けた。
カイオーガ軸以外に選出する機会は殆ど無かったが、対〈ザシアン+カイオーガ〉において水タイプの一貫を切れるだけでなく、ザシアンに対してもダイマックスで抗える点が偉かったりと、上記の並びに対する勝率確保において重要な役目を果たしていた。
持ち物は『いのちのたま』を持ったカイオーガに対して即座にHPを確保できるよう『オボンのみ』を選択。
ガラルヒヒダルマ
最終日のMVP。ヒヒダルマのおかげで今回の結果を勝ち取ることができたと言っても過言ではない。このポケモンを投入してから目に見えてイベルタル軸への勝率が向上していった為、この変更は正しかったという見解である。
努力値配分はマンムーの『じしん+こおりのつぶて』を耐える調整となっており、〈イベルタル+ザシアン+マンムー〉のような並びに対して初手に置きやすい。参考元は以下のリンクである。
【S27 最終21位 最終レート2070】イベルネクロ壁サイクル - さにーの構築置場
本構築はラッキーが非常に重い構成となっている為、弱点を突ける『ばかぢから』は必須であったと考えている。しかしながらA特化であっても時折耐えられる件については目を瞑るしかなかった。
最近YouTubeでも紹介されていた『ゆきなだれ』が本当に強い技であり、ダイマックスを切ったイベルタルへの切り返しとなる程に火力が高く、選出や立ち回りの幅を拡げることにも繋がっていた。レート2000チャレンジではこの技が決め手になったりと、多くの試合での勝利に直結していた。
一昔前に自己最高レートを大幅に更新した際にも構築にいたので、何かと縁が深いポケモンである。
シーズン終了後、特防に努力値を振っていなかったことが発覚…。実戦で影響する機会は殆ど無いとは思うが、レンタルにて修正済。
ポリゴン2
ほぼ毎回構築に加入している気がする。
上位で結果を残した方の記事を見て、そのまま真似をした『トリックルーム』だが、この技で黒バドレックスの足を奪うことにより、裏のポケモンでも対応が効きやすくなった。鈍足であることが弱点のネクロズマとの相性も良く、後手に回りがちなプレイを緩和できていた。
黒バドレックスを対処する一例を2パターン記す。
❶『きあいのタスキ』を持った個体の場合
受け出しのタイミングで『わるだくみ』を選択されても『トリックルーム』→『イカサマ』と動き、ポリゴン2が倒されても残りのHPは裏のポケモンで充分削り切れる。
❷『こだわりスカーフ』を持った個体の場合
基本的には『トリック』を選択されない対面を作りながら立ち回る必要がある。万が一押し付けられた場合における処理方法の一例として、現環境の黒バドレックスは素早さの実数値を落とした個体が一定数存在しており、少しの削りを入れることで此方のムゲンダイナで縛るといった動きが可能である。
黒バドレックス対策としては安定しない部分もあるが、上記で述べたようなポリゴン2独自の性能や立ち回りを実現できる点を優先し、最後まで使い続けていた。
【選出・立ち回り】
vsバドレックス+ザシアン
@1
相手はネクロズマ、ムゲンダイナ、ヒヒダルマに出し負けたくない選出をする傾向にあり、一番多く初手に出されたのはバドレックスであった。その為ポリゴン2を初手に合わせる展開が通りやすかったが、サンダーやヒヒダルマを初手に置く選出をしても良いだろう。多くの場合はネクロズマでのダイマックスや、隙を見て『トリックルーム』の展開を目指す。
vsイベルタル+ザシアンorムゲンダイナ
or + or +
イベルタル相手にサイクルを回すことは不可能なので、ムゲンダイナかヒヒダルマ始動で対面的に動いていた。イベルタルにダイマックスを先に切らせることができれば後のサンダーが通りやすい。マンムーがいる場合は優先的にヒヒダルマを初手に投げる。
vsザシアン+カイオーガ
or +
雨下でザシアンにネクロズマを後投げする行為は強くない為、ムゲンダイナやサンダーで攻撃的に立ち回るなり、早急にカイオーガを処理する動きを取りたい。カイオーガ以外の取り巻きを倒せた場合はトリトドンで詰めるルートを視野に入れる。
ゴチルゼルが同居している場合トリトドンは選出せず、ムゲンダイナ、サンダーを中心とした対面選出を行う。
vsホウオウ+ナットレイ
ホウオウを起点にネクロズマでの全抜きが可能であるが、ナットレイと一緒に選出された場合は『やどりぎのタネ』+『みがわり』でTODを成立させられてしまう展開には注意が必要。その場合は、相手に一貫しているサンダーを通すルートを考える。バドレックスが同居している場合はポリゴン2やヒヒダルマを絡めた選出を行う。
vs受けループ
or +
初手はヒヒダルマかムゲンダイナから入り、勝利までの流れとしてヒヒダルマやサンダーで殴り、数的有利を得る事が目標。ネクロズマは『ちょうはつ』を持ったアーマーガア、エアームドで機能しなくなるのでクッションとしての役割が強い。相手にムゲンダイナを選出されなければ『どくびし』を設置し、こちらのムゲンダイナやサンダーが受からない状態を作り出すのが理想的な展開。相手の並びや選出次第によって崩しが可能だったり不可能だったりするので、勝率は5〜6割程。
その他
@1
多くの場合は初手のムゲンダイナで荒らし、刺さっていそうなポケモンを裏に控えさせるのがベターな選出だった。時折ネクロズマを初手に置くことも。
ムゲンダイナ初手置きの安定感が凄い。
【苦手な相手】
ルギア ルナアーラ
明確な処理ルートを確立できていない。殆どの試合で負けたので、今後流行ると非常にまずい。
ラッキー
ムゲンダイナとサンダーがいるおかげか高確率で選出される為、見たらヒヒダルマを必ず選出しなければならない。『でんじは』『うたう』『あまえる』何もかもが刺さる。
こちらもラッキーと同様の理由により高確率で選出される。ネクロズマの回復量を下げられてしまうのも厳しい。
壁展開
止める手段が無いのでやりたい放題。
悪ウーラオス
誰も受からない上に悪タイプが一貫している。ムゲンダイナとサンダーの圧力で来ないで〜と祈っていた。
【後語り】
6月19日に瞬間1位を達成することができたりと、自分の成長を実感すると共に充実した月として締め括ることができました。
この時点でレートが1975だったのですが、ここから2000を超えるのに125戦かかってしまうとは思いもしなかったです…。最終日直前になるまでの1週間、ずっと勝って負けてを繰り返してレートだけがズルズルと溶けていったのでここまでかと思ってしまう時もありましたが、諦めずに戦い続けたおかげでなんとか今回の結果に辿り着くことができました。
今回のネクロダイナ構築は5月中旬に原型を作り、その月は最終結果こそ奮わなかったものの、使い始めてから爆勝ちを重ねることができたポテンシャルを信じて最後まで使い続けていました。苦手な黒バドレックスが多い中で本当によくやってくれたと思います。ビジュアル、中身共に自分好みなものに仕上がって大満足の構築になりました。
これからモンハンの世界へ旅に出るのでポケモン対戦からは暫く身を引きます。改めて、新作が発売される前に長年の目標を達成できて本当に良かったです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!