【剣盾S28 シングル】青天霹靂イベルネクロ【最終254位】 

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どそ と申します。S28お疲れ様でした。

本気で目指していたレート2000は今期も達成できませんでしたが、振り返りと反省の意を込めつつ2ヶ月に渡って練ったイベルネクロ構築を紹介させていただこうと思います。まだまだ改善の余地がありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。レンタルを公開していますので興味のある方がいらしたら是非。

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【成績】

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TN どそ 最高レート 195×

      最終レート 1923 最終254位 

 

【構築経緯】

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遡ること2月上旬。新ルールが始まり様々な禁伝の組み合わせが発案される中、私はやっぱり…

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という訳で「イベルタル+日食ネクロズマ」の並びからスタート。環境の状態はさておき…。公式大会で大活躍だったこともあり、とにかくまた使いたいという欲求に駆られた。

 

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最初のシーズンという事もありどのように構成を固めたら良いか分からない為、ひとまず主軸となる禁伝2体に引けを取らず何かしらの特筆すべき強みを持ったポケモンを中心に固めることにした。

まずはイベルネクロを握る上で最も厄介な存在となるのがカイオーガであると感じた為、カイオーガの型に依存しない且つ相方に多そうなザシアンにも上から強い圧力をかけられるレジエレキと、水の一貫を切るだけでなく雨にタダ乗りした「エラがみ」が崩しとして非常に強力なウオノラゴンを採用。

 

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残りの枠はイベルネクロで重いウーラオスに強く、ここまでで処理が難しいトリトドンに対して「あくび」を遮断しつつ「ちょうはつ+しぜんのいかり」で崩しを行えるカプ・レヒレ。最後に電気の一貫を切りつつ物理方面に後投げが可能且つ、「つるぎのまい+ダイジェット」で全抜き態勢への転換が可能な霊獣ランドロスを採用した。

 

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相手のイベルタルやサンダーに対する立ち回りに不安が残ると感じた為、まずはイベルタルに対してタイプ上強く、レジエレキとカプ・レヒレが持つ役割を圧縮できると考えカプ・コケコを新たに採用。もう一枠には選出画面に存在するだけでカイオーガの選出やサンダーの初手ダイマックスを強く抑制できるラッキーを投入した。

 

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上位へ行くにつれてカイオーガ自体にラッキーが誘殺される展開が発生したり、そもそも出しにくいような印象を受ける並びが多く見受けられた。それ以外にもランドロスマンムー、ジガルデが重いと感じていた為、これらに纏めて対応が利き、サンダーの初手ダイマックスを抑制する役割を引き続き賄えるポリゴン2をS27の終盤から使用し始めた。

(とは書いたものの、ポリゴン2に変更してから初手ダイマックスを仕掛ける珠サンダーに時折遭遇するようになった。)

 

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2シーズンを通して約1ヶ月ほど上記の6体で試合をこなしていたが、環境に多く蔓延る「オーガザシアン+サンダー」のような並びに対して選出択を解消できず、イベルネクロが動かしにくいことも相まって殆どの試合で「後手に回る選出・立ち回り」を余儀なくされる課題が浮き彫りになっていた。こんな欲張った難題を解決できる一般ポケモンなんているわけないと割り切っていたが、ある日突然脳に電流が走った…

 

 

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「やあ!」

彼は疾風迅雷の如く脳内に現れた。オーガザシアンへの答えは最序盤に出していたのに何故今まで彼を忘れていたのだろうか。

 

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周りのポケモンで相手の地面タイプを排除できれば上記の並びをまとめて破壊できるスペックがあると確信した為、S28の終盤に再度レジエレキの採用に至った。一方でイベルタルに対して受け出せる駒の減少、トリトドン等からの「あくび」への対抗策が無くなる形になったが、オーガザシアンよりはまだ対応が楽だろうと多少割り切って考えることにした。

(最終日付近にマッチングしたイベルタル軸には殆ど負けた気がする。)

 

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以上の6体で構築が完成した。

 

【コンセプト】

★ 一貫を作って攻め駒を通す

★ デバフを駆使して立ち回る

 

【個別紹介】

イベルタル

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本構築のエース。ミミッキュやウーラオスに先手で動きたかったので最速。

とりあえずで採用した型であるが、サイクル構築の中で運用する上で「いのちのたま」の反動ダメージがどうしても気になってしまう場面が少なからずある。しかしながら試合を数多くこなし続けている内に、ダイマックスを切った際の破壊力に何度も救われていることに気付かされた。これにより最後まで型の変更には至らず、主軸となるこのポケモンに最大限のパワーを保つ形となった。

技構成は「あくのはどう」「デスウイング」までは確定とし、ザシアン入りに臆さず選出する為の「ねっぷう」も優先的に採用。4枠目の「はねやすめ」は、「ダイウォール」の媒体になるだけでなく相手の耐久に依存しない高速回復技の搭載によってサイクル加入のしやすさが向上する。例えば相手の「黒バドレックス+バンギラス」のような並びに対して、「アストラルビット」へ受け出し後に回復したいがバンギラスに受け出されては「デスウイング」だと満足に回復できない問題を自然に解決させることができる。この場合は状況によって取るべき選択が変わってくるが、そこは臨機応変に対応していく。その他には数回発生した程度の話であるが、相手のチョッキイベルタルにPP勝負で勝てるようになったりする。

普段初手ダイマックスをする機会は殆ど無いが、イベルタルの通りが良いような構築には初手からダイマックスを切って一気に勝負を決めることもあった。

プレシャスボール入りの色イベルタルって最高に惹かれるシチュエーションしてるよね。

 

日食ネクロズマ

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ずっと珠イベルタルで固定していた一方でネクロズマは様々な型を試しては迷走を繰り返している。瞑想だけに迷走

「たべのこし」は場に居座り続けることで回復技を押すターンを減らせたり、受け出し際にザシアンから「インファイト」を打たれたり「ステルスロック」が絡んでくる場合においても、次のターン落とされる乱数から外れることができて非常に強力だった。

ハマる時はどんどん積んで相手を詰ませることができたが、積んでいる暇がない場面も意外と多く、そういった際に鋼が通らない相手に対して瞬間火力を出せる「フォトンゲイザー」は便利であった。

今期は「アッキサンダー」の影響からか「つるぎのまい」を搭載したザシアンが数多く見受けられた為、ダイマックスを強要させられやすかったのは向かい風だったように感じる。

相方がかなりダイマックスに依存した型である為、こちらはダイマックスを切らなくても強く動かせる型であることが望ましかった。そういう点においてもダイマックスを切らないとB上昇が行えないようにしたのは失敗だったかもしれない。

それでも尚「めいそう」を採用した理由は以下の3点。

★ 積んだ回数が少なくとも「フォトンゲイザー」によって即座に火力が出せる

★ ムゲンダイナに「マジカルフレイム」を連打されるだけで突破が不可能になるケースを避ける

★ 火傷や「まるくなるポリゴン2」等の物理方面からのメタを回避できる

ムゲンダイナの処理ルートを他に確保することができれば恐らく「コスモパワー」を駆使した型が強い気がする。先ほど述べた「剣舞ザシアン」に対しても、対面からであれば「コスモパワー」を積むことでダイマックスを強要させられなくなる他、「イカサマポリゴン2」にダイスチルを打つ必要が無くなる。

これは個人的な持論であるが、ザシアンを意識したHBベースのネクロズマは「りゅうのまい」を積んでも少ない回数では上をとれる相手が限られる為、味方の補助無しで動かすのであれば持ち前の耐久を底上げする型が強いのではないかと思う。

 

ポリゴン2

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重いジガルデや今期から環境に増えた黒バドレックスをイベルタルと併せて対策する駒。サンダーやランドロスを筆頭に多くの一般ポケモンを一体で広く浅く対応を利かせられる為、自然と選出枠の圧縮に繋がっていた。

他のポケモンとの相性の良い「でんじは」や、ジガルデに安定するようになる「まるくなる」が欲しい場面は多くあったが、前述したネクロズマが「ジオコントロール」への後出しからではゼルネアスに勝てない問題を解決できる「かいでんぱ」は個人的には必須級の技であった。ポリゴン2だけではサンダーの突破が困難である問題も、この技でデバフをかけることによって他のポケモンでの対応が可能になる。「ぜったいれいど」が無いホワイトキュレムやHPが削れたカイオーガの他、初手ダイマックスをされると厄介なディアルガを流せるのも優秀だった。

珠サンダーにギリギリ対応できるのがポリゴン2しかいないのは構築単位で厳しいポイントだった。稀に当たるC特化の個体は受からない。

 

霊獣ランドロス

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汎用物理受け。当初は「オボンのみ」を持った剣舞型で運用していたが、

★ 抜きエースとして動かすよりもシンプルなクッションとして投げる機会の方が圧倒的に多かったこと

★ イベルネクロで重いガオガエンの動きを制限したい点や、バンギラスイベルタルの圏内に押し込みやすくなるようにステルスロックが欲しい

等の理由から現在の型への変更に至った。

ザシアンに威嚇を撒きつつ「ゴツゴツメット」による削りを入れることで、イベルタル、レジエレキ、ウオノラゴンの射程圏内に押し込めるようにしている。半面HP管理が難しくなった為、ゼクロムやエースバーンがいる構築に対しては慎重にHPを管理する必要があった。

ホウオウに対してウオノラゴンを選出する際に「せいなるほのお」へ後投げしたら一発で燃えて役割が遂行できずに負ける試合があった為、一旦ランドロスを着地させてから「とんぼがえり」でウオノラゴンを無償着地できるようにしたのは良い変更点であったように思う。尚、無振り同士だとランドロスが先手をとってしまうので、Sの数値は下げても良いかもしれない。

 

レジエレキ

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構築に入ってすぐ抜けたと思いきやまた戻ってきたポケモン。 

レジエレキが再加入するまでに抱えていた問題として、

★ 「オーガザシアン」に一貫しつつダイマックスを切って強いポケモンが不在である為、カイオーガダイマックスを切られてウオノラゴンが突破されるとそのまま負けに繋がりやすい

ネクロズマランドロスもいない盤面が発生すると速いザシアンに上から殴られるだけで負ける

以下の2点が挙げられていた。

上記の問題を解決に導けると思い実際に動かしてみて、地面タイプや「きあいのタスキ」を持ったポケモンを処理した盤面が整うことによってレジエレキが一掃して勝つような試合も少なくなく、使用感は花丸だった。

カイオーガの対策を考える上でトリトドン等受けポケモンの採用を考えていたが、珠アタッカーや「ぜったいれいど」を持った個体が台頭しつつあり安定はしないだろうと思い、攻める方向性での対策を考案したのは良かったように思う。

とつげきチョッキ」のケアをしつつカイオーガへのダメージ量を意識し、物理主体での採用。(これはカプ・コケコを使用していた際にカイオーガに対して「10まんボルト」が悲しくなる程度のダメージしか入らなかったことが少なからず影響している。)これにより「しんそく」のダメージが伸びるのもポイントが高い。

レジエレキが受からなくなった相手に対してダイマックスを誘発する力が非常に強く、且つお互いにダイマックスを切り合うことで相性関係が逆転してしまう場合も起こり得る為、そこに「みがわり」を置くことで安定した立ち回りを実現することができた。速いポケモンの「みがわり」はシンプルに偉い。

 

ウオノラゴン

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自分がカイオーガを握っていた際に断トツで嫌だったのがウオノラゴン。いざ味方になってくれるとバグレベルで心強かった。

レジエレキの苦手な地面全般に強く、攻めの補完に優れている。更に選出段階でトップクラスに圧力が強いメンバーで固まっている為、相手の選出が読みやすくなるのは試合展開を組み立てる上でとても役に立った。

カイオーガを意識して「とつげきチョッキ」を持たせていた時期があったが、水技に受け出したところで次の攻撃が何も受からなかったので、素直に「こだわりスカーフ」を持たせて役割対象を広げることにした。ウオノラゴンミラーと遅いザシアン意識で最速にしている。

いかりのまえば」は「ちょすいガマゲロゲ」を削るのに重宝していた。ダイマックスを切った際の「ダイアタック」も強い為、ノーマル技を採用するのであれば是非組み込みたい技だと思う。

様々な補助技を試していたが、カプ・コケコが離脱したことによって構築に睡眠耐性が無くなってしまった為、「ねごと」を採用して技ガチャを制するべく攻撃技を2種類に絞った。試行回数が少ない関係も多少含んで実際に活用できたのは一度だけだが。当初から相手のウオノラゴンに対しても「エラがみ」しか押すことがなく、ヌケニン入りに選出を渋るくらいで殆ど困ることはなかった。

 

【選出・立ち回り】

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イベルネクロを握る上で一番厳しいと思われる相手。禁伝に厚い選出をすると一般枠の珠サンダーや珠ランドロスで崩壊する可能性まで考えると選出択になってしまう。ネクロズマに「ばんのうがさ」を持たせて対策を練ろうともしたが、最終的にはネクロズマを選出せずに勝つ方法を模索することにした。

初手にイベルタルを投げてザシアンと対面したらランドロスに交代、カイオーガと対面したらダイマックスを切るかウオノラゴンに交代。あるいは禁伝を選出せずに一般ポケモンだけで戦う。

具体的な例を挙げるとガマゲロゲがいたら初手にイベルタルを投げ、一般枠のみで戦う場合はレジエレキかウオノラゴンのいずれかから入る。

最低限の引き先を用意して対面的に動くことを心がけ、最終的に誰を通すかで勝ち筋を考える。

レジエレキを投入してから一般ポケモンのみの選出で綺麗に勝てた試合があり、1人で感動していた。

 

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f:id:ds_76769:20210914190801p:plain f:id:ds_76769:20210915213942p:plain @1

カプ・コケコが構築に入っていた当時はある程度有利に立ち回れていたが、レジエレキを投入して以降は少し怪しくなった相手。

先にこちらがダイマックスを使ってしまうとまず勝てないので、なるべく後発からダイマックスを切りたい。ネクロズマvsイベルタルの対面が出来上がると一気に大変なことになりがちだった。

 

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比較的有利なマッチング。個々の体力管理を怠ることなくバドレックスに悪いタイミングで積まれることが無ければ、勝率はかなり高い方だったように思う。

ガオガエンがいてネクロズマが動きにくいと感じた場合や、イベルタルを通したいもののバンギラスが重いと感じた場合はランドロスを選出する。

 

その他の相手に対しては大体 f:id:ds_76769:20210914190801p:plain f:id:ds_76769:20210915213942p:plain @1の選出で問題なかった。どちらかの通りが悪い場合は一般ポケモンを2体選出しても十分戦えるようになっている。あくまで一例として参考までに。

 

【後書き】

現ルールが始まってから久しぶりにガッツリ潜ってみましたが、改めてレート2000への道が遠いと痛感せざるを得なかったです。常に最上位帯で戦っている方は本当に凄すぎます。マジで。これを毎月のようにやっている方もいるんですよね…😇

本気で上を目指すのであれば1ヶ月間の自由時間を全てポケモンに捧げるくらいのつもりでないと厳しいかもしれません。別ゲーのイベントが同時期に絡んでしまって…

強い方との対戦はやっぱり楽しいですね。このルールが開催されているシーズンのどこかで2000を獲りたいのでまた頑張ろうと思います。長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

SpecialThanks

イベルタルを貸してくださったぜる君

最終日に応援してくださった琥珀ニキ

配信を観に来てくださった方々

マッチングした全ての方々

最後まで読んでくださった貴方